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- 社会人になってから博士号を取るとどんなメリットがあるの?
- 企業に就職したけど博士号が欲しくなったので、学位取得を目指したい
そんな方のための記事です。
この記事では、社会人になってから博士号を取得をして、現在も企業の研究職として仕事をしている私が、
- 社会人になってから博士号を取得することのメリットと
- 博士号のメリットを最大限に活かすために必要なこと
について解説します。
この記事を読めば、博士号を取得した後も企業に戻ってから充実した仕事を取り組むことができるようになりますよ。
社会人になってから博士取得を目指すメリット
私が社会人になってから学位を取得した時に、感じたメリットを実体験に基づいて解説しますね。
研究職の仕事を経験し、自分の適性を判断してから取得できる
企業の研究職に配属されて「研究を仕事にできる」と確定してから、博士号取得を目指せるのは大きなメリットです。
企業に一度就職して研究職として仕事をこなしてきた後では、企業研究のやり方、考え方、進め方を身に着けているんですね。
企業での研究の仕事はこんな感じなんだ
という感触を得た後で
- 自分が研究職に向いているか
- 研究の仕事を続けていきたいか
といったことを自問自答してみましょう。
自分の研究職に対する適性をある程度見極めてから、
- より専門的に仕事をするために、
- 博士を取りたいという気持ちが高い
のなら、博士を取る価値はあります。
逆に、企業の研究を一通り経験して、
- 研究の仕事が自分に向いていない
- 別の職種に興味が出てきた
ということなら、異動希望などで自分がやりたい部署に異動すればよいでしょう。
収入がある状態で博士取得にチャレンジできる
生活するための安定した収入がある状態で、博士取得のための研究、仕事ができるのは、大きなメリットです。
博士取得のために社会人で大学に通うことになるので、その間は会社から給料が支給されるんですね。
ただし、会社の仕事をしていないことになるので、多少は減るかもしれませんが。
一方で、学生の時に博士課程に進んで学位を取得するとなると、当然ですが学費がかかります。
その他にも親元を離れた所にある大学に進学している場合、一人暮らしするための家賃や生活費がかかるため、学生にとっては金銭的負担が大きいです。
学振などの奨学金をもらっていないと、学費を3年間払い続けるのは金銭的にも大変ですよね。
社会人なら毎月一定の収入があるので、たとえ一人暮らししていても、生活ができないなどのことにはならないでしょう。
博士取得、未取得でも仕事(職)はある
社会人になってから博士号を目指す時は、
- たとえ大学での仕事がうまくいかなくて、博士を取得できなくても、
- 会社に戻れば仕事(定職)があるので、
生活していくことができます。
しかし、学生のまま博士課程に進学する場合は、
- 博士課程のうちに就職活動をして、
- 次の職(企業に就職するのか、アカデミアに残るのか)
を探さなければなりません。
もし、企業に就職を希望していても、希望する企業から内定をもらうことができなかったら、就職浪人するこになります。
学生とは違って社会人なら博士を取得できなくても、仕事に困ることはありません。
会社の研究・仕事以外の分野の視野が広がる
博士取得にあたり大学に派遣される場合は、会社の仕事ではなく、大学の研究室の仕事(研究)をすることになります。
大学での仕事は会社の仕事と直結していないことも多く、少し違った専門分野の研究を担当することも。
また、大学の研究室のセミナー、ゼミに参加することで、その研究室でやっている研究全般について学ぶこともできます。
大学での専門的な研究をじかに見たり、聞いたり、触れることで、会社の仕事に役立つ新たな情報や視点が得られるかもしれませんね。
社会人博士のメリットを最大限に活かすために必要なこと
博士取得後の研究に必要な専門分野の大学、研究室を選ぶ
社会人になって企業で研究職の仕事をしてから博士を目指す場合、大切なのは
- 博士取得後に会社に戻ってから何をするか
- 会社に戻ってからどんな研究をしたいか
です。
もっというと、会社に戻ってからどんな研究をするか、大学に通っている間に具体的に考えておく、ということ。
そのためには、博士取得後に会社に戻った時に役立つ、必要な専門分野の大学、研究室を選ぶことが重要になります。
会社に戻ってからどんな研究をするか考えておくなど、社会人博士に特有の悩みがあり、大変な部分もありますよね。
社会人博士が大変だと思った時にどうやって乗り切るかについては、こちらの記事でも紹介していますので、ぜひご覧下さい。
社会人で博士号を取るのはしんどい?無駄にしないために必要なこと
博士号を取得する過程で得られた経験を大事にする
博士を取得するまでには
- 論文を書くための実験をしてデータをたくさん取って
- 学術論文を書いて投稿してアクセプトされ
- 時には学会などで発表したり
- 大学に提出するための博士論文を書いて提出する
必要があります。
この過程の中で指導教官やスタッフの先生と
- 論文のストーリーを考え
- 実験データに対する考察など日ごろから議論を積み重ね、
同じ研究室のメンバーにも
- 実験に協力してもらったり
- データについて議論したり
- 時には一緒に食事したり、飲みに行って語ったり、
研究、仕事、実験以外のことでも、多くの考え方、価値観、モノの見方を学ぶ機会があります。
大学での研究生活はその後の人生において、モノの考え方などの新しい刺激になりますよ。
まとめ:社会人博士にもメリットはある!経験を大事にしよう
社会人になってから博士取得を目指す時には
- 研究職の仕事を経験し、自分の適性を判断してから取得できる
- 収入がある状態で博士取得にチャレンジできる
- 博士取得、未取得でも仕事(職)はある
- 会社の研究・仕事以外の分野の視野が広がる
といったメリットがあります。
また、社会人博士のメリットを最大限に活かすためには
- 博士取得の研究に必要な専門分野の大学、研究室を選ぶ
- 博士号を取得する過程で得られた経験を大事にする
ということを念頭に置いて取り組むとよいでしょう。
学生で博士課程に進んで学位を取得するのもよいですが、金銭的な面や就職活動が必要だったりと、ハードルが高いことも。
社会人博士のメリットや苦労も理解し、メリットを活かせるように努力することで、会社での研究人生がより充実したものになりますよ。
社会人で博士取得を目指すにあたり、休みが少なくなった時のリフレッシュ方法や時間の使い方についてはこちらの記事でも紹介していますので、ぜひご覧になってください。