円安でドル建て貯蓄型保険を解約!投資初心者が痛感したこと3選

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  • 貯蓄型保険を数年前から契約していて、円安の今、解約しようか迷っている
  • 50代または50代に近い人で、大きなリスクをとって投資ができず、貯蓄型保険を続けようか迷っている
そんな悩みを持った方、いませんか?
私も5年以上にわたって貯蓄型保険を続けていて(しかも外貨建て!)、新NISAが始まったタイミングで円安という状況もあり、ついに解約をしました。
この記事では
  • 外貨建て貯蓄型保険を解約した理由と
  • 保険を続けている中で感じたこと
について解説します。
この記事を読めば
  • 外貨建て貯蓄型保険を解約する踏ん切りがついて
  • 保険よりも効率的に資産を増やすマインドができる

ようになりますよ。

ドル建て貯蓄型保険を解約した

電話で解約返戻金を確認、解約書類を請求

解約返戻金の金額はそれぞれの保険会社のホームページのマイページでリアルタイムに確認することができます。
でもいざ解約ってなると、ホームページ上ではできないんですよね。
  • 保険会社のカスタマーサービスに電話して、解約の意思を伝え
  • 解約書類を郵送してもらって書類に記入し
  • 書類を保険会社に返送して「不備のない」書類が受理されたら
初めて解約成立です。
ひじょーに面倒・・・
カスタマーサービスは平日9時~17時までという所が多いので、仕事している人は仕事中の時間帯に電話しないといけない
そして、電話がつながりにくい。
かなり待たされます。
書類の郵送に1~3日かかるので、早くても電話した日の翌日か2日後に書類が自宅に届くことに。
書類をすぐに書いて保険会社に返送しても1~3日かかるので、解約が成立するまでにトータル1週間かかることになります。
月曜日に電話しても、解約手続きが完了するのは、早くて同じ週の金曜日

解約書類が保険会社に届くまで金額が確定せず、メンタル不安定

で、何が問題なのかというと、解約の意思を伝えてから解約が成立するまで、為替レートが変動すること。
たいていの保険会社では解約書類が到着した日の為替レートを適用するとなっています。
なので、解約しようと思って保険会社のホームページで確認した解約返戻金の金額が、そのまま返戻金として受け取れるケースはほとんどないんですね。
解約書類が保険会社に到着した時に円高になっているとその分、返戻金が少なくなる可能性があるんです。
例えば、
電話した日の為替レート:150円/ドル
だったとしても、
解約書類が保険会社に届いた日の為替レート:140円/ドル
になっていたら、140円/ドルの為替レートが適用されます。
したがって、解約して
このくらいの金額が戻ってきてほしい
と思って電話しても、実際に受け取れる返戻金の金額は確定していないので、解約書類を送っている間は非常にドキドキです。

解約返戻金の金額、トータルで±0

私が解約書類を保険会社に返送して、最終的に戻ってきた返戻金と、これまでに積み立てた(保険会社に支払った)金額の差は、以下の通り。
  • M生命のドル建て終身保険:+90万円
  • T生命のドル建て終身保険(低解約返戻型):-80万円
まあ、貯蓄型保険単体では大きく損をしている保険もありますが、円安の効果もあってプラスになっている保険もあったので、トータルではほとんどプラスマイナス0。
でも、ドルベースでは大きく減っていました。市場価格調整の影響ですね。
それでも、5年くらい続けてしまった保険なので、もっと早く解約しておけばよかったと後悔です。

保険を解約して実感した3つの真実

途中で解約する場合は2つの変数(為替と金利)を考慮しないといけない:円安であっても市場価格調整の影響で思ったほど増えていない

保険を契約した直後は
元本割れする可能性があるから、満期になるまでは解約しない
という心づもりでいました。
契約した当時は株式投資やNISAのことを調べておらず
外貨建て貯蓄型保険なら安定してお金を増やせますよ
という保険会社の誘い文句に乗ってしまい、迷った挙句に契約。
ただし、途中解約の場合は解約控除があって元本割れすることはもちろん理解していたのですが。
もし解約したくなったら
円安になっているタイミングで解約すれば、損する可能性が少ないだろう
と思い込んでいました。
しかし、現実は甘かったですね。
実際は、
  • 円安の時期は市場金利が上がっていて、市場価格調整によりドルベースでは大きく減っており
  • 円安だったとしても元本割れしているか、元本とトントンになる程度

になってしまう状況がほとんど。

したがって、円安の時期だから解約すれば為替差益でプラスになる、と思い込んでいると解約返戻金は思ったほど増えていないことになってしまいます。
市場価格調整、エグイです
特に、今は日米や日豪の金利差が大きくなっているので、米国やオーストラリアの金利が高い以上、ドルベースの金額はどうしても減ってしまうことになるんですね。

手数料でどれだけ引かれているか分からない:実質利回りを計算できない

貯蓄型保険では積み立てた金額が全て運用されているわけではなく、ある一定の手数料が引かれた後で運用されています。
なぜなら、契約書に書いてある「予定利率」は実際の運用利回り(実質利回り)ではないからです。

例えば、保険会社のホームページで解約返戻金をリアルタイムに確認することができるものの

  • 自分が今までに積み立てた
  • または一括で入金した
  • お金がどのくらいの実質利回りで運用されているか
全く確認することができません。
為替が変動するだけでなく、市場金利も一定の期間で変動しているので、その度に市場価格調整の影響を受けるんですね。

貯蓄型保険を続けて少しでもプラスになった段階で解約したいと思っていたのは間違いだった

  • 貯蓄型保険は保障の薄い保険とぼったくりの投資信託のセット商品
  • 特に外貨建て保険は金融庁も注意喚起している
  • 元本割れするとしても貯蓄型保険を早めに解約し、貯蓄とまっとうな(インデックス)投資に切り替えるべき
という情報があふれかえっていませんか?
とはいっても・・・
保険会社のホームページで解約返戻金を確認し、元本割れするという現実を突きつけられると、解約という行動に踏み切れず何年も躊躇していました。
しかし、満期まで待てず円安になっててて、できる限り元本割れしない時点で途中解約しようと考え始めると
  • 為替レートが気になる日々が続き
  • 損をしたくない、元本割れしたくないという考えて
  • どの為替レートの時点で解約に踏み切ればいいか
決断ができなったんですね。
円安の時期に解約すれば解約返戻金が多くなるだろう
という見込みは非常に甘かったのを痛感しました。
貯蓄型保険は早めに解約して、まっとうな投資(新NISAを活用した全世界や米国株式インデックス投資)に切り替えた方が、トータルで見たらリターンが大きくなることが期待できますね。

まとめ:金利と為替を考えるのが面倒なのでドル建て貯蓄型保険は早めに解約しよう

5年以上続けていたドル建て貯蓄型保険をやっと解約しました。
今回2つの保険を解約して損得トータルで±0だったので、まだよかった方かなと思っています。
5年近く貯蓄型保険を続けている中で
  • 途中で解約する時には2つの変数(為替と金利)を考慮しないといけないし
  • 手数料でどれだけ引かれているか分からないため、実質利回りを計算できないし
  • 貯蓄型保険を続けて少しでもプラスになった段階で解約したいと思っていたのは間違いだった
ことに今さらながらに気がつきました。
  • 強制的に貯蓄ができるから
  • 貯蓄に余裕があるから、満期まで解約しないはず
と最初は考えていても、10年以内に解約する可能性が少しでもあるならインデックス投資に回すべきでした。
今回、重たかった外貨建て貯蓄型保険を解約して戻ってきた返戻金は、新NISAで積立投資に使っていこうと思います!
新NISAについてはこちらの記事でも紹介していますので、ぜひご覧になって下さいね。

資産形成に役立つおすすめの本はこちらの記事でも紹介していますので、ぜひご覧になって下さいね。

20代で読んでおきたい!資産形成・お金の勉強に役立つおすすめ本4選

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