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- 修士の研究がつらかったけど、その経験が社会人になって活かせるのか疑問
- 修士の時につらい経験をしたけど、社会人になってからどんなことをすればよいか分からない
そんな方のための記事です。
この記事では、修士卒で企業の研究職として10年以上勤務している私が
- 修士の研究生活でつらかったこと・つらかった理由と
- 社会人になってつらかったことを活かせた経験
について書きました。
私自身、大学で研究室選びを間違えた?感じが残り、修士の頃は非常につらい思いをしました。
でも、社会人になってからはその経験を活かすことで、充実した仕事に取り組むことができていますので、その体験談をもとに書いています。
この記事を読めば、企業での研究がつらいと感じた時でも
- 修士の頃を思い出せば何とかなるようになり
- 自分にとって大切な時間を確保しながら
- 充実した研究生活を送ることができるようになりますよ。
修士の研究でつらかったこと・つらかった理由3選
プレゼン(発表、ゼミ)の機会がほとんどなかった:学会参加なし
私が学生の時に所属していた研究室は少し特殊で
- 研究室でのプレゼン(研究進捗の発表、文献紹介セミナーなど)がなく
- 学生は皆、常に実験に取り組む
というところでした。
卒論発表、修論発表くらいはありましたが・・・
普段から口数が少なく、コミュニケーションが苦手
だったこともあり、就職活動の面接や、社会人になってから社内でのプレゼンに最初非常に苦労しました。
- もともと人と話すのが好き
- 大勢の前で話すことに抵抗がない
という人にとっては何も問題がないことですが、特にプレゼンにおいては、何回も場数を経験して訓練するしかありません。
プレゼン内容・自分がやった研究の中身がどんなに素晴らしくても
- プレゼンの仕方、説明の仕方:話の構成、順序、話し方
- 質問に対して自信をもって回答できるか
といったことが十分でないと、
- プレゼンの内容がよく分からなかった
- この人の言っていることには信用できない
ということが聞いている人達に残ってしまい、非常にもったいないです。
学生の時からプレゼン慣れしていると、社会人になってからも色々な場面で役に立つことを痛感しましたね。
コアタイム(拘束時間)が長く、研究(大学での実験)以外の時間がほとんどなかった
私が所属していた研究室はコアタイム(研究室にいる時間)が1日12時間と決まっており、自由に過ごせる時間がほぼ皆無でした。
毎朝研究室に行って実験し、自宅に帰宅するのは日付が変わる頃。
当然、家に帰ってからは何もできず、食事、風呂、寝るのみでした。
一人暮らしの学生だったので、1日12時間労働みたいな生活でも耐えることができたかもしれませんが、社会人になってから同じような生活をするのは非常につらいですよね。
企業研究者になってからは、1日の時間を仕事だけでほとんど使ってしまうよりも、
- 自分の専門分野または専門分野に関連する知識を増やすために勉強したり
- 友人と定期的に交流を持って情報交換したり
会社以外の接点を持ちながら、自己投資も継続的にできるとよいです。
社会人になってから自己投資が重要なのは、こちらの記事でも紹介していますので、ぜひご覧になって下さいね。
就職活動、企業研究に時間を作れず、自分に合った企業を新卒時に選べなかった
学生の時は1日の時間のほとんどを大学(研究室での実験)に取られていたので、いざ就職活動、という時に、就職活動どころか、企業研究もほとんどできないままでした。
- 企業研究をろくにやらず、就職先を選んだり
- 面接対策を十分にしなかったため
第1志望の企業には受からず、就職先が決定するまで非常に苦労しました。
忙しい中で研究を進めていく必要がありますが、就職活動の時期だけは就活を最優先にしてやらなければなりません。
もちろん、研究の仕事があまり進んでいないと、
- 指導教官に怒られる
- 自分の修論の完成度が下がる
- 周りの学生と研究の進捗度を比較される
といったデメリットもあるので、普段の研究活動を手抜きするわけにもいきませんね。
就職活動に関すること、例えば
- 企業研究、志望動機など履歴書の作成
- 面接対策
といったことを期間限定で集中して取り組む必要があります。
逆に、学生時代に就職活動を効率的に進めることができた人は、社会人になってから普段の研究の仕事以外の突発的な「何か」が入ってきても、柔軟に対処することができるでしょう。
社会人になって、つらかった経験を活かせたこと3選
入社1年目~3年目の間に学会にたくさん参加でき、他企業の人と交流ができた
学生時代に学会に参加することができなかったので、社会人になってからすぐに色々な学会に参加するようになりました。
きっかけは大学の指導教官から派遣要請のあった、2泊3日の学会に初参加したことです。
懇親会やエクスカーションを通じて、他の企業の研究者や学生とコミュニケーションが取れたことが新鮮で
学会って楽しいかも
と感じるきっかけになりました。
大学だけでなく企業の研究所も閉鎖的な空間であることが多いため、企業の外との交流が持てるのは、情報のアップデート、モノの考え方のブラッシュアップにつながります。
1~3年目の間に他企業の方と交流を持てたことで、
- 自分の会社と他の会社の比較ができ
- 他の企業の研究の進め方に関心を持つきっかけができ
- 自分が今の会社でずっといることがよいのか考え直すことができ
転職したい気持ちが強くなったのかも。
私が転職時に悩んだこと、どうやって転職したかについては、こちらの記事でも紹介していますので、ぜひご覧になってくださいね。
社内試験に落ちたから転職?早く転職すればよかったと後悔していること
(修士卒で企業に入社後)転職活動の時に自分が本当にやりたいことを考え直すことができた
修士卒で一度、企業に就職すると、企業での研究の進め方、仕事に対する取り組み方、例えば
- 学生の研究生活では分からなかったこと
- 学生のうちでは気がつかなったこと
- 大学と企業の研究の進め方の違い
など、実際に企業に入ってみないと分からないことを身をもって体験することになるでしょう。
入社前の企業に対するイメージが先行してしまい
- 企業に入社する前は企業に入ったらこんな研究がしたい
- 企業に入ってからこんな仕事にチャレンジしたい
といったことを考えて希望に満ちあふれていませんか?
しかし、企業に入社して研究の仕事を初めてみると
- イメージしていたのと違う
- 企業での研究がこんなにも大変、面倒なことが多いとは思っていなかった
- もっと別の研究がしてみたい
という形で、今の仕事、会社に対する不満が生じることもあります。
企業に入って研究の仕事をすることで、自分が本当にやりたいことが何なのか、考え直すきっかけができるかもしれませんね。
自分の時間ができ、長く続けられる趣味を見つけることができた
会社に入ってからは
- 完全週休2日制
- 定時は17時:仕事が終われば帰ってよい
- 有給休暇がある:上司に申請すれば取れる
といったことで、学生時よりは自分で使える時間が増えますよね。
学生の時に自由な時間が少なかった反動なのか
私はその自由に使える時間で、社会人になってから新しく始めたバドミントンで、研究で疲れた心身をリフレッシュすることができるようになりました。
研究など仕事も大事ですが
- 自分が自由に使える時間がある
- 自分が大切にしたいこと・人との時間がある
- 特に何かをするわけでもなくぼーっとする時間も取れる
というのは、一つの分野に集中し専門性を高めていく仕事である研究生活を続けていく上では、とても大切なことなんですね。
普段から口数が少なく、内向的であった私が、バドミントンを始めることで変わることができたことは、こちらの記事でも紹介していますので、ぜひご覧になってくださいね。
まとめ:修士の研究がつらくても社会人になってから活かせることがある!
私は学生の時、特殊な研究室に所属していましたが、その修士の研究生活でつらかったことは
- プレゼン(発表、ゼミ)の機会がほとんどなかったり
- コアタイム(拘束時間)が長く、研究(大学での実験)以外の時間がほとんど確保できなかったり
- 就職活動、企業研究に時間を作れず、自分に合った企業を新卒時に選べなかったり
して、研究には打ち込んだものの、研究以外のことは充実しておらず、つらい経験をしました。
しかし、社会人になって企業での研究の仕事をやっていく中で
- 入社1年目~3年目の間に学会にたくさん参加でき、他企業の人と交流ができたり
- (修士卒で企業に入社後)転職活動の時に自分が本当にやりたいことを考え直すことができたり
- 自分の時間ができ、長く続けられる趣味を見つけることができたり
することで、学生時代のつらかった経験を、企業での研究生活に活かすことができるようになりました。
大学での研究生活は楽しいこともあるかもしれませんが、よい就職先を選ぶためにも、大変でつらいことが多いかと思います。
しかし、つらかった経験があるからこそ、企業での研究生活、普段の生活を充実したものにできるようになります。
もちろん、企業での研究生活も楽しいモノばかりではなく、つらいことも大変なことも苦労することもあります。
その時は修士の研究生活での経験を糧にして、自分が成長していけるようにできればいいですね。
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